呉地域事務所にて、災害時における対応事例研究会が行われました。 参加者は広島県の職員の方々で、職労組合員としてNPOや、ボランティアの方々との「恊働」について熱い議論が交わされました。 民間代表として、当団体の水戸川、朝野、木村、呉ボランティアセンターから近藤さんが参加して行われた研究会は、今回が2回目。
芸予地震の呉における対応事例から、「官民境界」について素朴な質問から、それぞれの立場において突っ込んだ質問までディスカッションが行われ、「官側」の立場から
「どこまでボランティアに投げていいのか?」 「逆にすべて官で出来るのじゃないか?」 「行政の公平とは?」
また、「民側」の立場から、
「行政の方々は、どこまでやっていただけるのか?」 「行政マンですが、いち組合員の立場で、どこまでのことを担っていただけるのか?」
など、ボランティアをする側からの突っ込んだ質問に、
「行政の人間ですが、組合員であり、個人である。」
との答えが。 一人の人間がさまざまな立場にあり若干の困惑が見えたりしていました。
「行政の職員として被災地に出向くが、現場では県からの要請(仕事)を持って出かけており、現地に着くと被災者からはののしられたり、即時対応を求められて辛くなる。」
と、本音も聞かれる熱い時間でした。
「私のボランティアに対する認識を改めないといけませんね。」(県職員)
「ボランティアをやっている方々の熱い気持ちが伝わり、少しでも自分たちに何か出来ないか考えさせられます。」(東広島地域事務所職員)
「民、官に境界がありますが、さらに突っ込んで、公というものについても考えないといけないと思います。」(NPO HRB 水戸川)
それぞれの立場を踏まえた上で、個々が出来ることを認識し、それぞれを認め合うことが「恊働」には必要なことだと再認した時間でした。(HRB本部長 木村)